シーズン前、琉球はJ2のチームとテストマッチを行ってます。横浜FCとやった。ジェフともやった。開幕直前には今季J1昇格を決めることになる鳥栖ともやった。天皇杯では愛媛ともやりました。
長野は、そのどこよりも強かった。それも、圧倒的に強かった。
この日、琉球が浴びたシュート数は実に29本。1-3どころか、1-10になっていてもおかしくないような、笑えるほどのワンサイドゲームでした。これほどまでに琉球をボコボコにしたチームはちょっと記憶にありません。まだウチが弱かったころ、レッズとテストマッチをしたことがありましたが、あの時だってこんなに一方的な試合じゃなかった。
長野、恐るべしです。
寺川が帰って来ました。國仲も戻ってきました。先発は無理だったようですが、永井兄も無理やり復帰してきました。
でも、どうにもなりませんでした。
先週も感じたことですが、長野は明らかにチームでした。琉球はといえば、完全な烏合の衆。精密なナビを用いて目的地を目指しているのが長野だとしたら、こちらが持っていたのはせいぜい磁石がいいところでしょう。船員(選手)の技量、給料でははるかに琉球の方が上のはずですが、これじゃ正直どうにもならない。
しかも、このチームとは来年も戦わなきゃならない。
いかにして長野に勝てるチームを作っていくか。その道のりを考えると、ちょっと頭がクラクラしてきます。あまりにも遠く、あまりにも険しい。J2からJ1に昇格したチームが即優勝するよりも難しいんじゃないかという気さえします。ま、一番手っとり早いのは、長野から監督と数人の選手を引っこ抜くっていう「巨人的」なやり方なんでしょうけどね。
数年前のJFLであれば、志よりも現実的な目標を優先させるチームが大半でした。つなぐよりは蹴る。チャレンジするよりはリスクを避ける。周囲がそんなだったから、ちょっとばかり個々の能力の高い琉球のサッカーは独特の輝きを放っていたといえます。
時代は、変わりました。
長崎しかり。ホンダロックしかり。金沢しかり。そして長野しかり。個々の能力で琉球を凌駕するチームはまだ現れていませんが、持っている地図でははるかに琉球より精密なチームがいくつか出現しました。もとい、してしまいました。個々の能力だけでどうこうできる時代は、急速に過去のものとなりつつあります。
大ピンチ、です。
なんのかんのいいながら、フロントが現体制に変わってから、チームの成績は右肩上がりを続けてきました。理由は簡単。他のチームよりも多くの資金をつぎ込んできたから、です。でも、それだけじゃどうにもならない時が来ようとしています。
少なくとも、フロントの考えるサッカー、コーチングスタッフの考えるサッカー、選手の考えるサッカー、この3つの間にズレがあるようじゃ話になりません。グラウンド・デザインなき場当たり的な選手補強、監督の招聘は、資金の無駄遣いを招くばかりです。繰り返しますが、それだけで勝てる時代は、もうすぐ終わります。
あそこが足りないからそこを補強する、とかいうんじゃなくて、もっと大きくて精密な目標図を製作して共有し、そこにたどりつくための方策を探していかないと。
真っ白に染まった北アルプスに見下ろされた長野のスタジアム、ホントに寒かった。そんな中、琉球サポの多くは上半身裸になって最後まで声を張り上げていました。よほどの覚悟がなきゃ裸になんかなれない寒さだったのに、彼らは服をかなぐり捨てて応援を続けました。
痛々しくて、見てられませんでした。
こんなに苦くて哀しい思い、来年は絶対に味わいたくありません。