2008.06.09

受け入れがたい敗北のあとに

今回の敗北は、とりわけ重苦しいものだった。3連敗した後の、これ以上は絶対に負けまいという奮起を見たかったが、悪いことにまたもや挫けてしまい、フィジカルでもメンタルでも相手を上回ることができなかった。
スポーツというものは、時には敗北を受け入れることが必要で、全力を尽くした上で相手が更に強かったための敗北というのは受け入れざるを得ないことである。しかし8日の試合はそうではなかったという事実に、大変失望感を覚えている。
サポーター、観客の方々は、会場にわざわざ足を運び、自らのエネルギーを費やして声援を送ってくれたというのに、選手らは全力を尽くすことなく負けた。そのことで、私は皆さんに対して申し訳ない思いでいっぱいである。
しかし負けたことは現実。このような、何も学ぶことのなかった試合からは早く気持ちを切り替えなければならない。6月の21日と29日には、2試合連続のホームゲームが待っている。そこで8日の認めがたい負け方を償わせていただきたい。
サポーターの方々は苦しい思いをされているだろうが、私も同じ苦しい気持ちでいる。どうか辛抱して、あきらめないで応援してほしい。今年が難しい年であることには違いないのだが、耐えて、できるだけたくさんの情報やデータを蓄積し、将来に向けて最良の選択をするための努力もしている。このクラブの抱える、施設不足や毎回の移動の困難さというハンデを乗り越えて、皆さんのお気持ちに応えられるようなチームを作り上げていきたい。
今回の試合では、中村が頑張りを見せ、体は確かに小さいが心は大きい人間であることを身をもって示してくれた。全力を尽くせなかった選手については、次の試合以降、意志を取り戻し、本気の戦いを見せてもらいたい。

フィリップ・トルシエ