

FC琉球は特別な企業母体や大資本の支えもない厳しい環境の中、たった一つの“夢”の持つエネルギーだけで2003年の発足以来ここまで成長してきました。
FC琉球の基盤にあるものが“夢”でありロマンだからこそ、発足当初より無限で壮大なビジョンを掲げてきました。
世界で最も影響力のあるスポーツ・サッカーを起点として沖縄から発信する全てのスポーツや文化が手を取り合い郷土の誇りとして、沖縄で育ったものが、沖縄を拠点に全国、世界へ向けて発信していく。それがFC琉球の掲げる『琉球スポーツキングダム構想』です。
私は、これからの沖縄とプロスポーツ文化との関わりは“誘致型”だけではなく“発信型”だと考えています。
昨年沖縄を訪れた観光客数は、587万人でした。観光の資源も、かつての「青い海と青い空」から、「体験型観光」や、9球団になったプロ野球キャンプと沖縄をセットにした「プロ野球キャンプツアー」まで多岐に及んでいます。FC琉球が3年以内にJリーグへ参入していくことによって「プロサッカー」も、沖縄観光の一翼として期待ができると思うのです。
Jリーグの試合会場へ足を運ばれる方々の数は年間で840万人。2010年にJリーグは年間総入場者数を1100万人にする「イレブンミリオンプロジェクト」を進めています。沖縄に生まれたプロサッカーという文化が、今度は新たな観光資源として沖縄県の観光振興に大きな役割を担うものと確信しています。
私は、FC琉球を将来、日本、アジアを代表して世界一を目指せるクラブへと成長させていきたいと考えています。
沖縄を中心として半径2,000km圏内には東アジア各国の首都である東京、ソウル、北京、台北、マニラなどが含まれており、沖縄が東アジアの中継地、いわゆるハブ・シティとしてクロスロード的位置づけにあります。FC琉球はサッカーを通して沖縄を「東アジア最大級のスポーツリゾートアイランド」として、スポーツコンベンションを推進していくことに大きな意義があると考えています。
今年は、元日本代表監督フィリップ・トルシエ氏を総監督として迎え、クラブは大きなチャレンジの一年になります。
FC琉球が真のプロチームへ変革を遂げる一年になることでしょう。
JFLも3年目のシーズンを迎え、Jリーグ参入を目指すクラブも増え厳しい戦いが予想されます。しかし、FC琉球もトルシエ総監督、ラビエ監督体制の下で意識改革は着実に浸透し、チーム力は向上しています。チームの変革、成長にご期待下さい。
FC琉球は明確にJリーグ参入を目指すクラブとしてJリーグへ意思表示をしています。ただ、現段階では沖縄からJリーグへ参戦するにあたっての必須要件である『Jリーグ準加盟チーム』としての認可を得ていません。その最大の課題は、Jリーグの公式戦ができるスタジアム(競技場)を確保していくことです。残念ながら、沖縄県内にはまだJリーグの規定を満たすスタジアム(競技場)がありません。このスタジアム建設へ向けた課題は、沖縄県全体、サポーターのみなさんと一緒にクリアしていかなければならない課題です。しかし、決して手の届かない課題ではありません。何とかスタジアム建設のメドを今年度中に立て、再度年内にJリーグへ準加盟申請を行いたいと思っています。結果も然ることながら、Jリーグ参入へ向けた機運を高めていく一年にしていかなければなりません。
きっとこれらの壮大なる夢を実現する道のりはとても過酷で厳しいものとなるでしょう。しかし、その道がどんなに険しくとも志は高く、FC琉球のビジョンを共有し、応援していただけるみなさんとともに駆け上がって行きたいと考えております。
私はこのプロジェクトに賛同していただける関係者のみなさん、そして我々が何よりも大切にしたいFC琉球を応援して頂けるサポーターのみなさんの代表として、強い使命感と責任感を持って、このプロジェクトを遂行して参ります。
“夢”を一つ一つカタチにしていくクラブ、それがFC琉球です。
いよいよ、2008年『トルシエ革命元年』の幕開けです。
今年もFC琉球へ益々の熱いご声援をよろしくお願い申し上げます。
株式会社琉球スポーツキングダム
代表取締役 野口 必勝