

原田(真):本来ならば、敷地や予算が決まっていない状況でこのような仕事をお引き受けすることはないのですが、FC琉球という夢のあるチーム、野口代表の熱い思いに共鳴し、また、建築を志したころから琉球文化にあこがれ・片思いをしていましたので、この度ご協力させていただくことになりました。

原田真宏
Masahiro Harada
原田(真):スタジアムは楕円形ではなく成型にしました。陸上トラックがない分、ピッチと観客席が近く熱狂的な空間が生まれるスタジアムです。
外壁は城壁をイメージし、外からは中(熱狂的な空間)が全く見えないようにして、期待感を高めています。石材には、地場産材の琉球トラバーチンを使用したいと考えています。
“今”きれいなスタジアムというのはお金をかけたり、最新の建築技術で造ることはできるかもしれませんが、そのスタジアムが100年後もきれいかというと決してそうではない。それに対して、赤みがかったような黄色みがかったようなあたたかみのある琉球トラバーチンという天然の石材を使うことで、10年、50年、100年後と時が経つにつれて、深みを増し、より一層美しくなるスタジアムになると確信しています。
以前、首里城の改修のお仕事を拝見させていただいたときに、ありえないくらいの精度の高さで石を積み上げていたのを見て驚きました。その高い伝統の技術と地場の石材を、歴史として残していくことにもつながっていくと思います。
また、ヨーロッパでも盛り上がっているスタジアムは客席が急勾配になっています。そこで、このスタジアムも急勾配にして臨場感が生まれるような集中型と呼ばれるスタジアム形式となっています。
夜のスタジアムは、外壁にランダムに配された隙間から光がもれるようになっていて、デートスポットにもなるような景観を味わっていただけます。

原田麻魚
Mao Harada
原田(麻):このスタジアムは建築の規模をなるべく絞っているので、のびのびとした自然公園のようなイメージを実現しながら、予算もなるべく抑えられるようにしています。
今は、この夢のスタジアムプロジェクトをなんとしても実現し、一人でも多くの方々と夢を共有できたらと思っています。
原田(麻):このように、琉球文化に適合する、そして強めるデザインを計画の最初から手がけることができてうれしく思います。このスタジアムが実現して、沖縄の素晴らしい文化の一部となっていくことを願っています。
![]() |
1970 | 静岡県生まれ |
| 1997~2000 | 隈研吾建築都市設計事務所 | |
| 2001 | 文化庁芸術家海外派遣研修員制度を受けホセ・アントニオエリス・トレスアーキテクツ(バルセロナ) | |
| 2003 | 磯崎新アトリエ | |
| 2003 | 原田麻魚と共に一級建築士事務所「MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO」設立 慶応義塾大学特別講師 FC琉球ドリームスタジアム アドバイザー FC琉球サポーターズクラブ 会員番号413番 |
![]() |
1976 | 神奈川県生まれ |
| 1999 | 原尚建築設計事務所 | |
| 2000 | 建築都市ワークショップ | |
| 2002 | アート・アドミニストレーション・グループ「unpac」共同設立 | |
| 2003 | 原田真宏と共に一級建築士事務所「MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO」設立 FC琉球ドリームスタジアム アドバイザー |